カウンセラーは、心の専門家であり、まったくの他人である

こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
今回は、先日ご紹介したカウンセリングを日常に取り入れるメリットの2つ目をご紹介したいと思います。

まったく見も知らないカウンセラーのところに勇気を出して話しに行くより、家族や友人等、身近で気心知れた相手に話す方がずっと気安い、という気持ちはよく分かります。
はじめての相手というだけでも知らずしらず気を遣うものです。
さらに、はじめてカウンセリングというものを利用するとなれば、気を遣うだけでなく緊張することもあると思います。
対面であれオンラインであれ、初対面の相手と一対一で話すのです。
心が弱っている時ほど、大きな勇気が必要なことだと思います。

はじめてカウンセリングを利用しようと思われる方には、一見デメリットに感じられるこの点も、実際カウンセリングを進めていく上では大きなメリットであると言えます。

なぜ、カウンセラーがまったく初対面の他人であることがメリットになるのでしょうか?

たしかに、初対面の相手に自分の問題やプライバシーに関わる深い話をするのは、かなり気のひけることです。

しかし、カウンセラーがこれまで関わったことのない「初対面」の人であるということは、クライアントと利害の生じる関係がまったくないということです。

利害関係がないということは、カウンセラーはクライアントの話すことが家庭のことであっても、仕事のことであっても、学校のことであっても、趣味に関することであっても、クライアントの日常生活に関するどんな話に対しても中立の立場で聞くことができるのです。

これは、気心の知れた身近な人を相手に話す時には絶対に手に入れることのできない、大きなメリットです。

子どもの教育方針で主導権争いになったり、
急な昇進で本当はストレスになっていてもマイナスに評価されることが不安で相談できなかったり、
実はクラスのリーダー的なあの子のことをよく思っていないことがバレないように話す相手を選んだり、etc, etc…

カウンセラーに話す時にはそういったことを心配する必要はありません。
カウンセラーは、クライアントとはカウンセリングの場でしか関係がないため、クライアントの日常生活の中で起こるどんな話、どんな相談も利害関係からフリーな立場で聞くことができるのです。

きちんと訓練を受けたカウンセラーは、家族や友人、職場の知り合いなど、すでにクライアント・カウンセラー以外の関係にある相手に対してカウンセリングを行うことを極力避けるように教育を受けます。
クライアントとカウンセリング以外で関係を持つことは「多重関係」とよばれ、カウンセリングの効果を大きく損なう不適切なものであるとされています。
これは、たとえカウンセリング開始時には初対面であっても、カウンセリング継続中にクライアント・カウンセラー以外の関係(たとえば恋人になる等)を持つようになる場合も同じです。

そのクライアントの「カウンセラー」である限り、カウンセラーはクライアント・カウンセラー以外の関係を構築することはありません。

これが、カウンセラーが心の専門家であり、まったくの他人であるメリットです。

もちろん、クライアント・カウンセラーという関係の中でも利害がまったく生じないということはありません。
カウンセラーも人間なので、クライアントを物理的もしくは精神的な自分の利益のために利用しようと無意識的/意識的に動いてしまうこともあり得ます。
しかし、きちんと訓練を受けたカウンセラーは、カウンセラー自身の中にある他者を利用したいという気持ちや利用しようとする傾向を見つめ、把握し、コントロールすることを自分自身に課しています。
カウンセリングという場がクライアントの方にとって建設的な場となるように、何よりもまずカウンセラー自身がごまかすことなく真摯に、注意深く、自分自身と向き合い続けることが求めらる。
そうすることで、カウンセラーは心の専門家たることができるようになるのです。

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かしこ

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