カウンセリングの「傾聴」

こんにちは。
心の健康支援室 そらいろのmirineです。

先日の記事では、特に困っていることや悩みがない人にも生活にカウンセリングを取り入れるメリットがあるというお話をしました。
今回は、カウンセリングを受ける大きなメリットの一つでもある、「傾聴」体験についてお話したいと思います。

カウンセリングにいらっしゃったクライアントの方は、(当たり前ですが)カウンセラーにお話ししにいらっしゃいます。
人に何かを話す、相談する、ということは、相手がカウンセラーでなくても誰でも日常的に行なっていることです。
まだカウンセリングを受けたことがない方は、家族や友人、職場の上司や同僚等の身近な人たちが、他愛もない雑談や悩み・心配事等を相談する主な相手になっているのではないでしょうか。
内容が大したことであってもなくても、自分のことを話すときにはやはり気心の知れた相手が話しやすいものです。

それでは、気心の知れた身近な相手に話すのと、カウンセラーに話すのとは何が違うのでしょうか?


臨床心理士や公認心理師をはじめ、大学院等できちんと訓練を受けたカウンセラーは、「傾聴」の態度を身につけています。
「傾聴」という言葉も、カウンセリングが広がっていくにつれて少しずつ一般にも浸透してきたので、聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

「傾聴」とは「耳を傾けて、熱心に聞くこと(デジタル大辞泉)」と辞書には書いてあります。
心理学で「傾聴」と言ったときには、カール・ロジャース(Carl Rogers)という心理学者が提唱した「積極的傾聴(Active Listening)」のことを指します。

つまり、ただ熱心にクライアントの話を聞くだけでは、カウンセリングの「傾聴」には当たらないということです。


ロジャースの提唱した「積極的傾聴」は、下記の3つの原則に基づいています。
  ①共感的理解(empathy, empathic understanding)
  ②無条件の肯定的関心(unnconditional positive regard)
  ③自己一致(congruence)

①の共感的理解はそのままでも分かりやすいと思いますが、②と③についてはどんなことを言っているのかいまいち分かりにくいと思います。

3つの原則を要約すると、自分にも相手にも正直に誠実に、善悪や好悪等の判断や評価をせずに、相手のことを理解しようという積極的な意志を持って相手の話を聞く態度、と言えます。


たとえば、家族や友人、職場の同僚等、身近な人と話していて、「そうじゃないんだよな」と感じたことはないでしょうか?
相談したのにもやもやしたり、結局分かってはもらえなかったなと感じる経験をしたことはないでしょうか?

「あなたはこうだからダメなんだよ」
「こうするのが1番だと思うよ」
「つまり◯◯ってことでしょ」
「俺の時はこれでうまくいったから!」 etc, etc…

決めつけられたり、断じられたり、まだこちらが話し終わる前に遮られたりすると、せっかく話をきいてもらってもすっきりしなかったり、この人には理解してもらえないという風に感じてしまうこともあります。
身近な人に話を聞いてもらうのと、「積極的傾聴」の態度を身につけているカウンセラーに話を聞いてもらうのとでは、まったく違う「話す」「聞いてもらう」体験ができるのです。

聞く側が自分の意見や判断をまじえずに傾聴するためには、専門的な訓練が欠かせません。
きちんと「傾聴」の態度を身につけたカウンセラーに話を聞いてもらう体験を試してみませんか?

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かしこ

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