整えることで整う

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。 


今年はコロナ禍とともに一年の3分の2が過ぎました。

コロナ禍で家にいる時間が増えたことで、片づけや模様替えをしたという方も多いのではないでしょうか。

我が家も例にもれず、リビングや各自の部屋を片づけたり模様替えしたりしました。

資源ごみなど、まだ処分しきれていないものもありますが、おおむね以前よりすっきりと居心地のよい状態になったかと思います。


部屋の状態は心の状態を反映するとも言われます。

実際、部屋をきれいに保とうとすると、身体的な余力はもちろんですが、精神的なエネルギーも必要になります。

小さな物一つとっても、要不要を判断し、必要と判断すれば限られた空間のどこに置くかを決めなければならず、それをある物すべてに対して行わなければならないからです。

何かを決めたり判断するためには、心に十分なエネルギーが不可欠です。

心身ともにエネルギーが不足した状態ではちょっとした労力もつい後回しにしてしまうため、使ったものを使いっぱなしにしたり、脱いだものを脱ぎっぱなしにする等の「しっぱなし」が増えて、結果として部屋が散らかっていってしまいます。


一方で、散らかった状態の部屋にいることからも、人は影響を受けています。

人は、知覚したものをまとまりをもって認識しようとする傾向(群化、体制化の法則)を持っています。

物が散らかって雑然とした部屋は、五感が受け取る情報も整理されていないものとなり、感覚器官から受け取った情報をうまくまとまりにすることができません。

さらに、物が散乱していると、身の置き場が限られたり、必要なものをいつも探さなければならなかったり、物を壊さないようにと気を使うこともあり得ます。

片づいていれば必要のない負荷や労力が、さまざまな面でかかります。

居心地のいい状態を保つことは、心や脳にとっても、また日々の作業負担を減らす上でも、メリットがあるものです。


箱庭やコラージュの作品にその時のその人の心の状態が表れるように、家や部屋の状態にも、そこにいる人の心の状態が反映されるのでしょう。

急に大がかりに片づけることは難しくても、小さくてもできるところから居心地よく変えられないか試してみるのもいいのではないでしょうか。


あらあらかしこ


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