夏は夜 月のころはさらなり

こんにちは。 

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。


毎日各地で猛暑日越えの厳しい残暑が続いています。

曇りや雨が続き、涼しく、長かった梅雨のあとの猛暑には、多くの人がしんどい思いをされていると思います。

夜になっても30度近い熱帯夜も多く、テレビ等では寝てる間の熱中症にも注意を呼びかけています。

ほんの少しの違和感やちょっとした不調も、「これくらい大丈夫」と過信せずに、ご自身をいたわってお過ごしください。


「夏は夜 月のころはさらなり」

「春はあけぼの」より認知度は低いかもしれませんが、聞き覚えのある方もいらっしゃるかと思います。

春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて。

平安時代に清少納言が著した「枕草子」の冒頭、四季についての所感の部分です。

清少納言はその季節で特にいいなと感じる時、情景を書いて残しました。


皆さんは、どの季節のどんな時をいいなと感じられるでしょうか。

私自身は、暑さに弱いので、夏より冬が好きなのですが、どの季節であっても季節感を覚える瞬間は嫌いではないのが不思議なところです。

個人的には、冬の早朝をいいなと感じる気持ちは分かるなぁと思うのですが、夏は夜よりも色彩あざやかな昼の情景の方が心に残っているようです。

清少納言の生きた1000年前と現在とでは、「夏の夜」もまったく別物になってしまっているのでしょうし、何に惹かれるか、どんなところをいいと感じるかは、多分にその人自身の経験や思い出に影響を受けるものです。


不思議と、夏は他のどの季節よりも、「昔の思い出」をよく想起させるような気がします。

他の季節に比べて、子どもの頃に長いお休みがある夏は、ルーティンではない特別な体験が多いからかもしれません。


コロナ禍や酷暑で、今年は夏を楽しむのもなかなか難しい状況ですが、いいなと感じられる夏らしさを見つけて味わう時間を持つのも楽しみ方の一つ。

ゆっくりと「今」に立ち返る時間を作ってみてはいかがでしょうか。


かしこ


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