「正しく怖がる」ためには

こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

新型コロナウイルスの流行はおさまるどころか世界中で広がりを見せています。
心の休まらない日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。

2月最後のブログ記事で書いたとおり、真偽の確かでないさまざまな情報が飛び交い、トイレットペーパー等の紙製品の買い占め→品薄といった社会現象まで起こりました。
こうした動きは、新型コロナウイルスの流行が本格化した各国でも起きているようです。
たくさんの人が、不安や心配にさいなまれて、動揺していることの証左でしょう。

認知的評価対処理論によると、ある出来事が自分にとって脅威だと感じ、さらに自分では対処できないと感じると、ストレス反応が生じると考えられています。
新型コロナウイルスの流行は、多くの人にとって「脅威」であり、かつ「対処できることが限られている」事態ではないでしょうか。
新型コロナウイルスが日本でも騒がられるようになってから約2ヶ月ほど。
「コロナ疲れ」という言葉が出てくるのに十分なほど、ストレスフルな状況に置かれ続けていると言えるのではないでしょうか。

ニュース等で、感染症の専門家たちが「正しく怖がりましょう」と呼びかけていますが、「恐怖」というのは感情の中でも特に理性が追いつきにくい感情の一つです。
怖い、心配、不安、落ち着かない、ドキドキする、ソワソワする、悲観的になる、神経質になる、動悸がする、眠れない、etc., etc....
新型コロナウイルスのことで上記のような状態が続いているという人は、心の専門家のサポートを受けることを考えてみてください。

お住まいの地域の精神保健福祉センターが、最も身近で利用しやすい心の相談窓口になると思います。
「精神保健福祉センター」といってもあまり馴染みがないかもしれませんので、精神保健福祉センターについて説明したサイトをご紹介します↓↓
怖い、不安という感情をある程度自分でコントロールできる方は、自分の心身をなるべく平常と変わらない状態に保つことを意識して過ごしてみましょう。
自分をリラックスさせるさまざまな方法を活用してみてください。
好きな音楽を聞く、読書や映画に没頭する、おいしいものを食べる、いい香りの入浴剤を入れてゆっくりとお風呂に入る、自然の中で散歩をする、etc., etc....
気持ちが不安に傾きそうになったら、意識してゆっくりと深呼吸をするのも効果的です。
吸って、吐く、のリズムに集中し、吸った息は必ず吐ききるのがコツです。

「対処できることがある」と感じることも、ストレスを軽減させる効果があります。
心が落ち着いている時に、新型コロナウイルスを予防するためにできること、万が一罹ったかもしれないと感じた時にすべきことをリストアップしておくと、状況に応じてやるべきことが明確になり、ストレスを軽減できるかもしれません。
その際には、テレビやSNS等で広く情報を集めようとするよりも、厚生労働省や国立感染症研究所等の専門機関に絞って情報を得ることで、間違った情報に振り回される危険を減らすことができます。

同じようにストレスにさらされたとしても、人によってストレスに対する耐性も、対処する能力も異なります。
いつもと違う状況、自分ではどうにもならないと感じる脅威にさらされて、不安になったり怖いと感じるのは当たり前のことです。
「正しく怖がる」には、何よりもまず自分の心の状態を整えることが肝要です。

当支援室でも、オンラインもしくは対面でのご相談を受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください↓↓
seminastellae@gmail.com

かしこ

- SORAIRO -

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