大人がふり回されるということは、子どもはもっとふり回されている

こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

先月末に首相が要請した新型コロナウイルス対策によって、多くのお子さんと親御さん、学校関係の皆さんが大きな影響を受けたことと思います。
急に幼稚園や学校がお休みになることによって、特に共働きやシングルのご家庭はお子さんの預け先やお休みの調整等に苦心されたかと思います。
また、急遽休みになったことで、すでに準備されていた大量の給食が行き場を失い、それでも格安で一般販売に回せたものはまだよかったかもしれませんが、廃棄となったものも多かったのではないでしょうか。

しかし、一番大きな影響を被ったのは、やはり児童・学生の皆さまではないかと思います。
特に最高学年は、ただでさえ大きな変化を前に不安定になりやすいところに、卒業式や卒業前のイベントが中止になる等、大きな衝撃を受けた児童・学生も少なくないと思います。
しかし、緊急記者会見をした首相からは、各自治体・学校への休校要請だけで、お休みになるお子さんを抱えた家庭への支援はもちろん、直接影響を被る児童・学生への心のケア等の対策も何も発表されませんでした。
省庁レベルでも十分な準備が整わないまま週明けの一斉休校を要請した、基本的な補償の話も後手後手になっている印象です。

大人がふり回されるということは、より弱い立場の子どもはそれ以上にふり回されてしまいます。
たとえ事態が事態だから仕方がないと納得できたとしても、急に友だちと別れることになって寂しい、かなしい、最後の思い出と楽しみにしていたことがなくなってしまって悔しいという感情がすっかり解消されるわけではありません。
今は大丈夫そうにしていても、卒業遠足に行くはずだった日や卒業式をするはずだった日が近づくと、落ち込む様子が出てくるかもしれません。
ちょっとしたことでイライラしたり、感情の起伏が大きくなる子もいれば、いつもより無気力で元気がないように見える等、外側に見える変化は人によって違うと思います。
気にかけていないと変化に気づかないほど微妙な反応の子もいるかもしれません。
子ども自身ではどうにもならない大きな出来事があった時は、周りにいる大人がいつもより丁寧に気にかけてあげられるといいですね。

とはいえ、普段とは異なる対応を迫られている大人も、十分にお子さんの様子を見てあげられるだけの余裕がないかもしれません。
お子さんの様子について専門家に相談したい、力を借りたいという場合は、前回の記事でご紹介した地域の精神保健福祉センターとともに、お住まいの地域の子ども家庭支援センターや児童家庭支援センターもご活用ください。
参考までに、東京都の子ども家庭支援センターのリストが掲載されているサイトをご紹介いたします。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kodomo/kosodate/ouen_navi/center.html

ご希望があれば、当支援室でもカウンセリングや少人数のワークショップを受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
お問い合わせはこちらへメールしてください↓↓
seminastellae@gmail.com

一日も早く、安心して過ごせる日々が戻ることを願うばかりです。

あらあらかしこ

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