イライラの裏にある期待

こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

余裕がない時、いっぱいいっぱいな時、自分以外の誰かがその負担に気づいて少しでも背負ってくれたらなぁとと期待することは、誰にでもあるのではないでしょうか。
「こうしてくれたら」「こうなったら」自分にとってより望ましい状況になるのにと、つい期待してしまいます。

とはいえ、他者に対する期待は、往々にして裏切られるものです。
他者は自分とは異なる自我を持っていて、要望を言葉で伝えたとしてもその通りに動いてくれるとは限りません。
それを、心でそうなったらいいなと期待しているだけでは、なおさら期待通りに動いてくれるはずもありません。

頭ではそれを理解していたとしても、自分を「慮って」動いてほしいと期待する気持ちはなかなかなくならないものです。
心のどこかで「こうしてくれたら」と思い描いていた期待がその通りにならなかった時、相手に対する怒りや失望がイライラや不機嫌という形で表にあらわれてきます。
自分の中に期待する気持ちがあったことを自覚することは少ないかもしれませんが、自分が人に対してイライラしたり不機嫌になったりしたことを自覚することはよくあるのではないでしょうか。
人に対して感じるイライラ、怒り、失望の裏には、多くの場合その相手に対する期待が隠れています。

かくいう私自身も、負担が増え余裕がなくなるほど、身近な人に対してイライラすることが増えて、よくないなぁと自省しているところです。
誰かがやってくれるのを待つより自分でやってしまった方が早いとつい動いてしまって、自分で負担を抱え込んでしまうのは私のよくないクセの一つです。
その一方で、余裕がなくなるほど、誰かに自分の大変さに気づいて助けてほしいと心のどこかで期待してしまうのです。
そして、期待が裏切られるたびに、イライラを募らせる。
自分自身の精神衛生にもよくない悪循環になってしまいます。

身近な相手に怒りや失望を感じた時、その感情の裏に相手に対する期待がなかったか、ふり返ってみてください。
自分の中にある期待する気持ちに気づくことで、相手の言動や行動で勝手にイライラしたり失望したりすることがぐっと少なくなります。
勝手に期待していないで要望を伝えたり、いっぱいいっぱいにならないように負担を抱えすぎないように調整するなど、現実的な対策をとることもできるようになります。

イライラや不機嫌の裏にある期待を見つけてみてください。

あらあらかしこ

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