年の瀬の十六夜

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。


今年も最後のブログ更新となりました。

2023年もあと3日。

まもなく2024年がスタートします。

皆さまにとって、今年はどんな一年だったでしょうか。


私は、自分にとっての2023年をふり返る時、BUMP OF CHICKENの「supernova」が思い浮かびます。


「本当に恐いから 離れられないだけなんだ」


小さな子どもだった頃からずっと、自分でも途中からは無意識のまま抱え続けていた恐さ。

この一年は、自分のために、それに気づき、向き合い、解放へと歩みを進める段階に入った年だったように思います。


手放した、解決した、と思ったのに、何度でも相似形に出会う。

もうだいぶ前に抜け出したはずだった見覚えのある場所に、気づいたらまた来てしまっている。

何年も、何十年も、堂々巡りばかりしているようでうんざりすることも多いですが、「また」と気づけるようになるくらいには進んできているようです。

「また」と気づくことができると、感情に主導権を明け渡した「いつもの」反応をしないように、気をつけることができるようになります。

自分ではその時々でちゃんと理性的に、論理的に選び、判断していると思った事柄のどれだけが、実際には大いに感情に支配されて、突き動かされた結果だったことでしょう。

今も、理性で、論理で、感情によらず判断していると心から思っていることが、実は大いに感情に依ってコントロールされた選択をしているかもしれません。

刻一刻と変わる自分の感情の動きに、繊細に、敏感に気づくことがなければ、感情にコントロールされている自分に気づくこともありません。


同時に、この「恐さ」に気づき、向き合うまでにこれだけ人生の時間がかかったことも、「恐さ」に触れる出来事がある度に、これだけ大きく、強く、深く、根深い感情であれば、無意識に沈めておくしかなかったこともよく分かります。

「また」とうんざりしながらでも、日常生活と並行するためには、少しずつ少しずつ歩みを進めるしかない。

本丸の攻略とは、そういうものかもしれません。


いったいどんな形でケリがつくのか、まだようやくはじまった段階の途上では、正直想像もつきません。

それでも、これだけの恐さを小さい頃の自分が一人耐えていたことを思い出せたことは、今年の成果だったと思います。

これまでの人生ずっと、私の選択や判断の中核を成してきたこの感情と、どんな風に和解を果たして自分にコントロール権を取り戻していけるのか。

それがまた、これからの時間を形作っていくことになるのでしょう。


今年も皆さまからのあたたかいご愛顧・ご支援を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。

どうぞ皆さまお身体お気をつけて、心暖かく穏やかな良いお年をお迎えくださいませ。


かしこ


- SORAIRO -

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