ストレスは意外と気づきにくいようにできている

こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

皆さんは、ご自分がストレスに強い方だと思いますか?弱い方だと思いますか?
ストレスに強い/弱いという言い方よりも、ストレスをあまり感じない方か、敏感に感じる方かと聞く方が適切かもしれません。

わたし自身は、以前は自分ではストレスをあまり感じない方の人間だと思っていました。
学生時代、ゼミの先生に「お前はストレスを溜め込みやすいタイプだからな」と言われた時には驚いたくらいです。
わたしは、自分は何かストレスになることがあってもそれをあまりストレスとは感じないタイプだ、というようなことを言って先生の言葉を遠回しに否定したのですが、先生からは「ストレスとはそういうもんだ(気づかないものだ)」と言われたのをよく覚えています。
その時点ではあまり合点がいかなかったのですが、今ではあの時の先生の言葉が的を射ていたことをよく知っています。

意識しては困る感情は、心のセーブ機能が働いて、表面にあらわれてこないように、即座に、自動的に、無意識下に抑圧されるのです。


無意識のふたを開けてみれば、わたしは自分で思っているよりもずっとストレスを敏感に感じるタイプで、それを意識してしまうと困ることが多いために気づかないように押し込めていたのでした。
ストレスを感じないのではなく、感じた上で、それをまるでなかったかのように心の奥底にしまいこんでいたのです。
ないことにしたかった、というのが本当かもしれません。

今も昔も、多くのストレスの源、つまりストレッサーがあります。
時代によって、何が多くの人にとって問題となるかは変わりますし、世間的に是とされる対処法も異なるでしょう。
しかし、ストレスに対する人間の反応自体は大きく変わることはありません。
基本的には、対処可能なレベルのストレスまでしか意識にはのぼらないのです。
多くの場合、心の奥の深いところでは、意識していたよりずっと多くの、もしくは強いストレスが隠されています。
それらが許容量を超えた時、心身を脅かす結果となってあらわれるのです。

現実的な事情もあって、ストレスを感じた時にすぐにそのストレス源から離れたり、休んだりといったことが容易でない場合も多くあります。
むしろ、そうできることの方が稀かもしれません。
それでも、自分で自覚できているストレスは氷山の一角で、心の中にはより大きなストレスの塊が眠っている可能性があることを知っているのといないのとでは、日々感じる小さなストレスへの対処の仕方も変わってくるのではないでしょうか。

「これくらいなら大丈夫」「まだ平気」とその時その時には思えたとしても、その度に心身の余力は確実にけずられていきます。

ストレスを感じた時には、心身のケアをあらためて考えてみてあげてください。


かしこ

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