香りは気分を左右する

こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

ここ最近急に気温があがったこともあってか、少し遅れて咲く白梅とほぼ同時に沈丁花が開きはじめました。
春は次々と花が咲きますが、梅や沈丁花は、中でもよく香る花ではないでしょうか。
香りに敏感な方は、花の香りで季節の移り変わりを感じることも多いかと思います。

香りやにおいは他の感覚とは異なり、大脳辺縁系と呼ばれる脳の情動や記憶にかかわる領域に直接届いていることがさまざまな研究から明らかになっているそうです。
たしかに、自分の体験をふり返ってみても、嗅覚は五感の中でも特に反射的に快・不快の感情を刺激する感覚です。
いい香りがするとぱっと気分が上向きになったり、くさいと感じると途端に強い不快感を覚えるというような体験は、誰にでも一つや二つ思いつくのではないでしょうか。

人間は、五感の中でも主に視聴覚を使うことが多く、嗅覚は、敏感な人以外はさほど日常の中で意識することはないかもしれません。
しかし、日本でも古くからお香という文化があり、西洋のアロマセラピーも今ではすっかりリラクゼーションやストレス解消法として一般的となっています。
香りは洋の東西を問わず、古くから癒し、リラクゼーションのために用いられてきたのです。

香水やお香、アロマだけにとどまらず、近年ではシャンプーやコンディショナー、洗剤や柔軟剤等、香りにフォーカスした商品がぐっと増えています。
一方で、くさいと感じるにおいだけでなく、強すぎるにおいで周囲を不快にさせる「スメルハラスメント(スメハラ)」も問題になることが増えたようです。
嗅覚への刺激は、その仕組み上良くも悪くも瞬間的に気分を変化させます。
だからこそ、自分にとって好ましい香りと、不快に感じるにおい、強さを知ることで、香りを自分の気分をコントロールするために役立てることができるようになります。

イライラしたり落ち込んでいる時に、その時の自分が心地いいと感じる香りをかぐことで、自分で積極的に自分の心の状態を落ち着かせることができます。
また、なんだかイライラするという時、ほんのかすかな不快なにおいによって自分でも気づかないうちに嫌な気分になっていることもあり得ます。
自分の感情が香りによって左右される可能性を知っていると、気づいた時に不快なにおいがする場所から離れたり、いい香りを用いて自分の気持ちをコントロールしやすくなるのです。

日常の生活の中で、少し香りに意識を向けてみると、香りにともなう気分の変化が見えてくると思います。
香りというツールを、普段の心のメンテナンスにプラスしてみてはいかがでしょうか?

かしこ

- SORAIRO -

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