こころの健康に必要な「余裕」

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

11月が始まり、今年も残り2か月を切りました。

年末に向けて、少しずつ気忙しい空気が見え隠れしてきています。


今年は勤労感謝の日が土曜日と重なり、御代替わりで12月23日が祝日ではなくなったため、文化の日の連休が今年最後の三連休でした。

今年の三連休がすべて終わってしまったのだと思うと、なんだか少し残念な心地がします。

あとは年末年始のお休みを待つばかりです。


厚生労働省では、「健康日本21」という国民の心身の健康を推進するための運動を2000年から進めており、現在第二次の運動が行われています。

国主導の大きな運動ではありますが、「健康日本21」のことを知っている人はあまり多くないかもしれません。

特に第一次の運動の際には、心の健康を保つ生活に大切なものとして、「休養」「ストレスへの対応」「睡眠への対応」の三点が挙げられていました。

心の健康には身体をしっかり休めたり、ストレスを蓄積しなくてすむ「余裕」が必要だからです。


時間の余裕、空間の余裕、経済的な余裕、タスクの余裕、etc., etc....

さまざまな物理的な余裕は、心の余裕にもつながります。

やらなければならないことに追われていたり、ゆっくりと過ごす時間を持てなかったり、経済的にかつかつであったり、狭いスペースに押し込められるような満員電車など、現代はストレスの元となる事柄であふれています。

そのうちのどれか一つなら、心の健康に大きな支障をきたす前に持ち直すことはそれほど難しくないかもしれません。

しかし、現代の生活では、あらゆる面で「余裕」が圧迫されていることが多く、心の健康を保つことがとても難しくなっています。


実際、現実的な要求を無視して余裕を確保することは不可能に思えるかもしれません。

どうしても外すことのできないものというのも、もちろんあるでしょう。

生活していくためには収入源が必要で、生存を身近な大人に頼るしかない子どもの世話を簡単に放り出すことなどできません。

それと同じように、あなた自身を保つためにある程度以上の「余裕」が必要なことも、また確かなことなのではないでしょうか。


「余裕」を確保することは簡単なことではないかもしれません。

身近な人たちや専門家、地域のサポート機関などを頼りながら、最初はほんの少しずつでも、あなた自身を保つために必要な「余裕」を確保していけるといいですね。


かしこ


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