「決める」にはエネルギーが必要


こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

キンモクセイが香り、いよいよ秋本番といったかんじですね。
一方で、台風14号が日本列島に影響を及ぼしそうです。
皆さまお気をつけてお過ごしください。

日常の中で、人は大小さまざまな「決断」を行っています。
「決断」というと、何か大きな物事に対するものと感じられるかもしれませんが、「判断」と言いかえることもできます。
日々の生活の中で生じるあらゆる選択には、決めることがともなっています。

コンビニでお菓子を買うか、買わないか、
どの仕事からどうやって片づけていくか、
ごはんの献立をどうするか、
友だちと遊びに行く場所や日時など、
日常はたくさんの「選ぶこと」「決めること」の積み重ねでできあがっています。

簡単に選んだり決められるものもあれば、複数の選択肢を比較検討し、状況を勘案して決めなければならないこともあります。
自分のよく知らない領域のことであればなおさら、まず情報を集めることから大変ということも少なくありません。
何かを調べて、比較検討して、今の状況にふさわしいものを取捨選択し、選び取る(決断する)というのは実際それなりの労力を必要とします。

長時間意思決定をくり返したあとには、決定の質が低下する「決断疲れ」が起こることが知られています。
たとえば、「決めること」が職務の裁判官でも、日中早い時間に比べて午後になると好意的な判決が少なくなることが明らかになっているそうです。
エネルギーが不足した状態だと、さまざまな条件を粘り強く比較検討することができなくなり、衝動買いをしたり、「もうこれでいいか」となげやりに選んでしまったり、重要な決定を先送りしたりしてしまうのです。


今年は新型コロナウイルスの影響で、多くの新しい決断や判断が必要になったという方も多いのではないでしょうか。

先の見えない中で決めなければならないことが立て続いたことで、決断疲れを感じている方もいらっしゃるかもしれません。

億劫だったり、疲れていたり、何かを決めるにはエネルギー不足だなと感じられたら、まずはエネルギーの回復に努めてみてください。

英気を養うことは、身体にとってだけでなく、何かを決定するような心的な活動にとっても非常に重要なことなのです。


かしこ


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