そらいろメルマガバックナンバー '19 Oct vol.1
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
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日々の生活の中で「恐れ」を自覚することはあるでしょうか?
「怖い」「恐ろしい」という感情を覚えることはあまりないかもしれませんし、当然、そうした感情を自覚しなくても済む方が健全で良いものです。
しかし、自分では「恐れている」と思っていなくても、実際には小さな「恐れ」に突き動かされて行動していることも、意外と少なくないものです。
「こうなったら嫌だから念のため釘をさしておこう」
「○○が起きたらどうしよう…」
「心配で口を出さずにはいられない」
こういった状態は、すごく珍しいというものではありません。
仕事をしていて、家族と接していて、友だちとのかかわりの中で、他にも様々な場面で、不安になったり心配したりすることは多々あるでしょう。
もしかしたら、「不安」や「心配」と呼べるほど明確に意識もされないことの方が多いかもしれません。
ほんの小さな漠とした不安も、心臓をしめつけるような心配も、実際には「恐れ」の一形態です。
いずれも、(現状より)悪いことが起こるかもしれないと予期して身構えている状態です。
「恐れ」に対して、本能は「闘争か逃走」という反応を引き起こしますが、特に人間関係において、そうした本能的な反応に突き動かされて起こした行動は、功を奏さないことの方が多いようです。
日常の中に現れる小さな不安や心配は、「恐怖」というには弱いですが、心には十分なストレス源となり得ます。
未だ起きていない、でも近々起こるかもしれない悪い結果を想定した時、たいていの人はそれを回避したいと思うものです。
人間関係においては、「念のため」「釘をさす」ことを相手に言うことがあります。
「○○しないでよ!」
「ちゃんと○○しておいて」
「分かってると思うけど、○○はダメだからね」
自分でこれらの言葉を使う時は、すぐそこに見えている(と感じる)悪い結果を回避するために、「良かれと思って」言うものです。
しかし、上記のようなことを言われる側だと考えると、状況や相手によっては反発したくなる気持ちを覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自分の中にぽつっと沸いた小さな不安、心配。
それを解消するために言った言葉が意図とは裏腹の結果を生むのは、それが本当には相手のための言葉ではなく、自分の中の恐れの感情から逃げるために口から出たものだからかもしれません。
そうでなくても、こうした言葉は、相手が悪い結果を生む行動をするかもしれないと自分が思っていると相手に伝えることになります。
先を予測することは、多くの場合とても重要ですし、有用でもあります。
しかし、そこに不安や心配といった恐れの感情が混ざっていると、その感情に引きずられた行動が、想定外の悪い結果をもたらすこともあるのです。
不安に感じることも心配に思うことも、すごく起こりそうなことに思えるかもしれませんが、「まだ現実になっていない」想像です。
自分の中の不安な気持ちや心配な気持ちを一度落ち着けて、あらためて状況を見つめてみると、より適切な行動を思いつくかもしれません。
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