カウンセリングってどんなもの?
心のメンテナンスに役立つカウンセリング。
でも、カウンセリングってどういうことをするのかいまいちイメージがわかないという方も多いのではないでしょうか?
今回は、カウンセリングのことを簡単にご紹介したいと思います。
皆さまもご存知と思いますが、カウンセリングは相談を受けるお仕事です。
相談を受けるお仕事は数多くありますが、カウンセリングは特に「心」に関する相談を扱います。
日本では、欧米に比べて心理学の歴史がまだ浅く、「カウンセリング」という言葉もようやく一般に浸透してきたところです。
一方で、心の問題については長く精神医療が大きな役割を担ってきたこともあり、カウンセリングに対するイメージも、「心の病気を治すためのもの」という印象が根強いようです。
精神医療の一環として心理面接が取り入れられることもあるため、よりその印象が強くなるのかもしれません。
「カウンセリング」と似たような心理援助行為に「心理療法」があります。
精神医療の一環として取り入れられる心理面接の多くは、この「心理療法」に当たります。
「心理療法(サイコセラピー)」とは、「療法(セラピー)」とつくことから分かるように、心の病気や問題を「治療」するために行われます。
アメリカでは、「心理療法は『心理的問題や苦しみの軽減を目指した、カウンセラーとクライエントとの専門的関係の下で行われる支援』(Wolman BB ed, 1996, The Encyclopaedia of Psychiatry, Psychology, and Psychoanalysis)」と定義されているようです。
「カウンセリング」と聞いて思い浮かぶイメージは、実際には心理療法に近いものかもしれません。
一方カウンセリングは、「人間の健康的なパーソナリティをターゲットに、心理的安定と成長を促す援助をすること(Wolman BB ed, 1996, The Encyclopaedia of Psychiatry, Psychology, and Psychoanalysis)」と定義されています。
つまり、カウンセリングは本来「治療」を目的としたものではなく、クライアント自身の心の力を賦活して、より良く生きることができるように援助する仕事といえるでしょう。
たとえば、
・日々の愚痴やストレスを吐き出して、できるだけいい状態の自分で日々を過ごしたい
・自分の弱点を知り、向き合って、克服していきたい
・ルーティンをくり返すだけで過ぎていくような人生をあらためて見つめ直したい
・大きな選択を前にして、第三者の視点を交えてしっかりと考えたい
・漠然と話を聞いてほしい
といったような、
自分の人生を、今よりもっと生きやすくするための相談を、カウンセリングでは扱うことができます。
もちろん、
・大きなプロジェクトを任されてから不安で眠りが浅い
・学校/職場の人間関係がうまくいかず悩んでいる
・受験を控えてナーバスになっている子どもにどう接したらいいか分からない
・最近やる気が出ず気分が落ち込みがちなのをなんとかしたい
といったような、
普段の生活の中で感じる大小さまざまな心の負担を軽くするための相談も、カウンセリングで扱うことができます。
カウンセリングという枠組みの中でクライアントとカウンセラーが対話によるやりとりを重ねることによって、クライアントにとって何がテーマなのか、何を伝えようとしているのかが整理されていきます。
カウンセラーに相談することで、カウンセリングを受ける前には自分でもよく分からなかったことが自然と整理されて、自分の答えがすっと見つかることもあります。
よりよい生き方を模索する上でも、カウンセリングはとても効果を発揮するのです。
迷っている時、
悩んでいる時、
心がしんどい時、
ちょっと話を聞いてほしい時、
日々の「心のメンテナンス」の一環として
一度カウンセリングを利用してみませんか?
かしこ
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