Hell is full of good meanings, but heaven is full of good works

こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。

ロシアがウクライナに侵攻してからすでに3週間以上経ってしまいました。
国際社会の中でも主要国の一つであるロシアが、他国の主権と領土を公然と侵害するという蛮行。
それでも、迅速にロシア軍を撤退させる術を見いだせないまま、今なおウクライナで人々は命の危険にさらされ、悲しい別離を余儀なくされています。
近隣国は、ウクライナから避難してくる人たちを迎え入れ、助けながらも、その戦火が今にも飛び火するのではないかと身構えながら注視しています。
一日も早く、誰もが安全と自由を享受できる環境が当たり前になることを祈ってやみません。

先日ツイッターでも「共感疲労」という言葉がトレンド入りしていました。
前回のブログ記事でもご紹介したように、戦時下の凄惨な状況を伝える報道に度々触れることで、精神的に参ってしまうことがあります。
しんどく感じられる時には、ニュースに触れる時間を意識して制限する等、心を休ませることを優先してあげてください。
衝撃的かつ悲劇的な大きな問題は、時により小さな、でも核心的な問題を覆い隠すために使われてしまうことがあります。
国際社会にも、各国の国内にも、そしてもちろん各国市民の一人ひとりにも、問題がないことはありません。
個々にも、集団にも、集団を包含する環境にも、今も解決を待つ大小さまざまな問題があります。
その中には、生きる上で、生活する上で、尊厳を守る上で、人権を守る上で、とても重要で避けては通れないものもあるでしょう。
しかし、戦争という、破壊に特化した手段をある国が強行する時、他のあらゆる問題の優先順位が否応なく後回しにされてしまう可能性があるのです。

これは、厄介な問題に苦慮していた立場からすると、ともすると大きなメリットと感じられるかもしれません。
緊急事態、非常事態という言葉は、いろんなことをなし崩しにしてしまえる可能性をはらんでいます。
日本はすでに先の大戦でそれを十分以上に経験してきたはずです。
昨今のコロナ対策でも、なし崩しにされたと感じることが多々あったのではないでしょうか。
今のウクライナの状況を見ても、ウクライナの人々を苦しめ、ロシア国民にも不自由を強いているプーチン自身は、それらの苦しみとは無縁の場所にいながら悲惨な状況を生む指示を出し続けています。
ウクライナ侵攻が最優先事項になり、ルーブルの価値が下がろうと、国際社会からの制裁によって国民の生活が大変な状況になろうと、反対する声さえ摘み取って突き進んでいます。
国民の命、生活、自由、人権をなし崩しにしようとする権力側の言葉、行動に、一人ひとりがしっかりと目を光らせておかなければ、真っ先に苦難を被るのは主権者であるはずの市民の方なのです。

世界的に緊張の高まっている時だからこそ、恐れによって反射的な判断してしまわないように、心して見極めなければならないでしょう。
棒倒しの砂のようにじわじわと、まるでそうすることがいいことかのようにして、自由、人権、安全が削り取られてしまわないように。

かしこ

- SORAIRO -

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