「自愛」のためには行動が必要
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
今夜は北極の方で金環日食となるそうです。
残念ながら日本からは見えませんが、きっとニュース等で見ることができそうです。
先週は、「自分のことを気にかける」というタイトルでブログを書きました。
「ご自愛ください」とか、「自分を愛する」という言葉を耳にすることもあるかと思いますが、どうすれば自分を愛することにつながるのか、いまいちピンとこないという方も少なくないのではないかと思います。
私自身、十代の頃、自分を愛するって言ったってどうしたらいいんだと、泣きたいような気持ちでいらだっていた時期があったことを覚えています。
「愛」と言われると、心や気持ちに関することのように感じられるかもしれません。
しかし、「愛する」と言った時、「~する」と動詞になっていることからも分かる通り、実際には行動が問われているといっても過言ではないように思います。
「愛している」とどれだけ言葉を重ねても、行動が伴っていなければ信頼が損なわれてしまうように、行動の発露を促す源としての心、気持ちはもちろん大切ですが、愛する気持ちだけでは「愛している」とは言えないということです。
あなたのことを愛しく思ってはいるけれど、気持ちしかあげられない、自分の時間や労力やお金といったリソースをあなたのためには費やせない―、もし自分がそう言われる側だったら、相手が自分のことを本当に愛しているとはなかなか思えないのではないでしょうか。
愛は、気持ちと行動があわさってはじめて成り立つもののようです。
さいわいなことに、気持ちが行動を促すこともあれば、行動が気持ちを育てることもあります。
自分を愛する、自分を大切にするということがよく分からないと感じる人ほど、まずは行動を変えてみるのがいいかもしれません。
普段の生活の中の小さなことから、できる限り自分の望みを叶える選択肢を選び、行動するように心がけてみてください。
黙ってみんなの意見に合わせるより、自分の食べたいものを言ってみる。
この時間は自分のやりたいように過ごす、という時間を作る。
気乗りしない付き合いを断る。
自分へのごほうび、プチプレゼントを設定してみる、etc., etc....。
頑張ったことをねぎらい、心身をいたわり、できる範囲で望み通りに自由に過ごすことを意識してみましょう。
最初は、自分が何を望んでいるのかに気づくだけでも、自分自身に対して関心を持っていることを自分にアピールすることができます。
さらに、自分の望むことを実現するための行動を取るようになると、口だけの「愛している」ではなく愛そうとしていることが自分自身に少しずつ伝わるようになります。
特に、自分以外の人のことを優先して、つい自分のことが後回しになってしまう人は、思い切って自分を優先してみましょう。
自分を愛せるようになると、自分をないがしろにした分を他者から得ようとしなくても大丈夫になります。
自分のことを気にかけ、自分のために時間や労力を費やし、自分を「愛する」行動を一つずつ重ねて、少しずつでも自分を愛する心を育てていけるといいですね。
かしこ
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