しあわせの定義

こんにちは。

こころの健康支援室 そらいろのmirineです。


皆さんにとって「しあわせ」とはどんなものでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で多くの制限を強いられたこの一年、これまでと「しあわせ」の有り様が変わったという方も少なくないかもしれません。
ふとした瞬間に「しあわせだなぁ」と思うことはあっても、自分にとってしあわせとはどういう状況、どういう状態のことなのか、特別取り上げて考えたことがないかもしれません。


何を以って「しあわせ」と感じるか。
これは本当に人それぞれで、より多くの人が同意する条件はあるかもしれませんが、万人に共通する条件というのはもしかしたらないのかもしれません。
それくらい、「しあわせ」というのは個人的な感情であり、体験であり、他者がこれと勝手に決めることのできないものでもあります。

さらに言えば、同じ自分の中でも、その時々、状況によって変わってくるものでもあります。
10代の頃しあわせに感じたことと、30代になってしあわせと感じること、50代、80代になってしあわせと感じることはまったく変わっているかもしれません。
もちろん、しあわせだと感じる条件のうちのいくつかはずっと変わらないものもあるかもしれませんが、人生のどの瞬間もしあわせの条件がまったく変わらないということはないと思います。
しあわせの定義は、万人共通で決めれるものでもなければ、自分の中ですら「これ!」と決めきれるものでもないのです。


今の自分にとって「しあわせ」とはどういう状態なのか。

どんな状況で、何が必要で、誰にいてほしくて、何をしていて、どんな自分でいることが「しあわせ」という体験につながるのか。

自分の状態や取り巻く環境の変化によって、自分にとっての「しあわせ」の姿も変化していきます。

そして、今の自分にとっての「しあわせ」がどんなものなのかを知っているのといないのとでは、日々いくつもいくつも現れる大小さまざまな選択とその結果が変わってきます。

いつもなんとなくで、別にどっちでもいいやと選んでいる小さな選択の一つずつを、「本当はこっちの方がいい」という自分の中の小さな声を拾いあげて、より自分の心に適う方を選ぶようにできたら。

そんな小さな選択と結果がいくつもいくつも積み重なったら。

毎日の生活で体験することとその体験で感じる内容は、想像以上に大きく変わってくるのではないでしょうか。


ステイホームのゴールデンウィークに、今のあなたにとっての「しあわせ」を、一度精査して確かめてみてください。

しあわせが、ぼんやりとしたイメージや漠然としたこうあるべきから、具体的なこうしたい、これが必要、こうでありたいに変わることで、行動にも変化があらわれてきます。

そして、折々に今の自分にとってのしあわせの条件、しあわせの定義をアップデートしてみてください。

いつ降るとも知れない幸運をただ待つよりも、自分にとっての「しあわせ」を知って、しあわせにつながる選択肢に手を伸ばした方が、しあわせを感じられる可能性が高くなります。


ままならないことの多い日々の中にも、一つでも「しあわせ」と感じる瞬間が増えますように。


かしこ


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