#公認心理師試験 書籍レビュー②
こんにちは。
こころの健康支援室 そらいろのmirineです。
前回に引き続き、第三回試験の受験勉強に使用した本のレビューをご紹介したいと思います。
今回は、前々回の記事で★マークでご紹介した中から、下記の4冊を取り上げたいと思います↓↓
(いずれも記事内で表示している価格は購入した当時の価格になります)
★新版心理学 有斐閣
★補訂版社会心理学 有斐閣
★精神診療プラチナマニュアル第2版 メディカル・サイエンス・インターナショナル
★公認心理師完全合格問題集2020年版 翔泳社
②基礎を底上げするための参考書
オススメ度★★★★ 新版心理学 有斐閣 4620円
第三回試験の受験勉強に行き詰まりを感じていた時、ブループリントを網羅する要点をまとめた参考書だけでは足りない基礎的な部分を底上げする必要性を感じました。
学生の頃に使った本で役に立ちそうなものはないかと本棚を物色していて、有斐閣の心理学の本を見つけました。
学部の頃に購入した本で当然書かれている内容が古いため、新しい版が出ていないか探したところ、「新版心理学」が出ているのを見つけて購入しました。
基本的には心理系学部の授業テキストにもなる心理学の概論書に当たるもので、心理学の基礎として学ぶ必要のある内容を、広いけれども浅すぎずに網羅できる良書です。
要点をまとめた参考書だけでは足りない部分や、学生の頃勉強したことは覚えているけれどうろ覚えになっている部分を補完する上で、非常に助けられたと思います。
私は、この後ご紹介する「補訂版社会心理学」といっしょに、どうしてもやる気の出ない日に一日一節でも読む用の本として受験勉強に取り入れました。
もちろん、やる気のある日も読み進めましたが(笑)
9月の頭に購入したので、約3ヶ月半ほどの間、補訂版心理学と合わせて一部章は重複しながら通読しました。
公認心理師試験で心理学の基礎として求められる範囲を網羅するには読みやすい本ではないかと思います。
オススメ度★★★★★ 補訂版社会心理学 有斐閣 3520円
先にご紹介した「新版心理学」といっしょに購入し、基礎固めのために使用した一冊です。
私は臨床心理学をメインに学んできたこともあり、学生の頃社会心理学の授業も受けましたが、すっかり遠い記憶になっていました。
個人の内側の心の動きに焦点を当てる臨床心理学と異なり、社会心理学は個人と、個人の集まりが形成する集団や環境、文化のダイナズムに焦点を当てていきます。
社会心理学領域の勉強が不足していると感じていた私には、とても助けられた一冊になりましたし、読み物としてもとても興味深く読み進めることができました。
人は他者や環境との相互作用によって、影響を受け、影響を与えながら生きています。
試験勉強のためだけではなく、今後も折々に読み返して理解を深めたい一冊です。
オススメ度★★★★★ 精神診療プラチナマニュアル第2版 メディカル・サイエンス・インターナショナル 2200円
こちらの本は、初版が発行された際にTwitterで紹介ツイートを見かけて購入しました。
第三回試験の受験勉強の際には、新しく第二版が発行されていたため、そちらを購入し勉強を進めました。
精神科・心療内科に勤める医療従事者向けに、仕事中にもささっと参照できるように、ポケットに入るサイズで作られています(Grandeという大きいサイズのものも発行されています)。
公認心理師は診断はできませんが、精神科領域の医者がどのような情報を元に診断を考えるのかが、分かりやすくまとめられています。
精神科診療に適用される制度や、向精神薬についてもまとめられていて、通読することで主な精神疾患の症状や病態、診断、対処法、制度、向精神薬といった、精神診療領域で必要とされる情報をひと通り押さえることができます。
中には医療領域に馴染みのない人には分かりにくい用語も出てきますが、読み進めるのに問題があるものは調べれば分かると思います。
コンパクトな中に、精神診療の分野で押さえておきたい情報がよくまとめられている良書だと思います。
③直前の腕試し用の問題集
オススメ度★★★★ 公認心理師完全合格問題集2020年版 翔泳社 3080円
こちらは前回ご紹介した「公認心理師出る!出る!要点ブック+一問一答」と同じ出版社が発行している問題集です。
第一回、第一回追試、第二回の過去問と、独自の予想問題を、ブループリントの大項目別にまとめてあります。
各設問には簡単な解説もついていて、付属の赤シートでブループリントに沿って勉強の進捗具合を確認したり、直前の腕試しに使える一冊です。
ただ、独自の予想問題の量があまりに少なく、ほとんど過去問の並び替えだったため、定期的に過去問を使って勉強の進捗具合を確認していた私は、直前までほとんど使いませんでした。
ブループリントの項目ごとに過去問を確認したいという方にはオススメです。
こちらも出版社のホームページで正誤表が公開されていますので、ご利用の際には正誤表から正しい情報をご確認ください。
前回、今回と、第三回試験の受験勉強で使用した本のレビューをご紹介いたしました。
次回は、受験勉強のために購入したものの結局ほとんど使わなかった本について、なぜ使わなかったのかをふり返って、書籍レビューを完結したいと思います。
かしこ
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